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保険比較情報

無選択終身保険の商品比較

 保険会社によってドル箱といわれる無選択保険。健康状態について聞かれるのがイヤだという気持ちからでしょうが、病気などがなくても、無選択保険を検討する人が増えてきているようです。
 ここで敢えて強調しておきますと、無選択終身保険には、医療保障はありません。加入時に健康状態に関わらず、死亡保障を一生得たいときに候補となる商品です。現時点で扱われている商品を以下に比較してみましたので、以下、そのポイントを整理してみます。

1.死亡保障の額が小さい
 一生涯、死亡・高度障害保障があるといっても、表のように多くは、300万円までしか保険金を設定できません。葬式代などを考えたとしても、その分、貯蓄でカバーできれば敢えて加入する意味があるかどうか疑問です。相続対策としてもこの程度では、あまり効果は期待できないでしょう。

2.終身払いが多く、長生きするほど損に
 保険料の払い込みが終身続くタイプが多いので、長生きするほど、保険料負担が増すのには注意が必要です。最も安い「ソニー生命のむせんたくん」に50歳で保障200万円分加入したとすると、1年間で9.26万円の保険料負担なので、約22年間(72歳まで)払い込むと、保険料負担のほうが病死時の保険金受取額よりも多くなってしまいます。なお、「ソニー生命のむせんたくん」は、保険料の払込期間を60歳までに設定できるので、そうすると50歳加入60歳払済の例で、月々15,122円(病死保障200万円)。保険料負担は、総額181.4万円で、元本割れは起きないことになります。

3.保険料が高い
 はじめから健康状態に自信がなく、死亡のリスクが高い人が集まることを想定しているので、普通の終身保険よりは、保険料が高くなります。健康状態のチェックを受ける普通の終身保険で、死亡保障200万円に加入するとすると、比較的安いオリックスのダイレクトの終身払では、50歳男性なら月々5,028円、60歳なら7,514円、70歳なら12,354円なので、最も安い「ソニー生命のむせんたくん」でも1.3倍(70歳)〜1.5倍(50歳)にも及んでしまいます。広告で知名度の高い「アリコジャパンはいれます終身保険」は、意外にも保険料が高めにでていますね。

4.契約後2年以内の病気死亡では、払った分の返金
 ほとんど共通していえるのは、2年以内の病死による保険金は、既払保険料相当額ということ。これは、通常の契約で、健康状態の告知に嘘や誤りがあったときは、保険金は支払われないという保険会社の免責の2年間と同じですね。なお、災害など偶然の事故による死亡は、2年以内でも支払われ、商品によっては何倍も増額されていますが、事故の場合は、加害者側からの賠償責任によって補償を受けることもあるので、災害保障については、あまり検討の材料にしなくていいと思います。

<結論>
 このように無選択終身保険の商品の特徴をみてきましたが、私は、無選択で加入するくらいなら、ちゃんと健康状態のチェックを受けて加入したほうがいいと思います。多少病気などがあっても、保険代理店さんなどを通して、加入ができたという人も多く知っています。契約なのですから、多少の手間は惜しまず、その分、金銭的に効率的なものを選んだほうが今の時代は賢明だと思いませんか?

吹田朝子
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

●無選択終身保険の商品比較一覧

保険会社と商品名 ソニー生命
むせんたくん(無選択・無配当)
AFLACの終身保険
どなたでも
オリックス生命
ど〜ぞど〜ぞ終身保険
アリコジャパン 
はいれます終身保険
マスミューチュアル生命
Any One
契約可能年齢 20〜85歳 40〜80歳 4080歳 5080 50〜80歳
死亡保障の上限額 300万円
100万円ごと)
30万〜300万円 50万〜300万円まで6コース 年齢によって異なるが、最高200万円程度 300万円
保険料の払込期間の
タイプ
60歳払済(50歳以下対象)と終身払 終身払/月々2000円から1000円単位(以下の保険料は比較のために換算)。 終身払/年払・半年払も可 終身払/月3000円(1口)で、5口まで(以下の保険料は比較のために換算) 終身払(年払可)
保険料 (終身月払・保険金200万、男) 50歳 7,718円 8,200円 8,720円 9,378円 8,758円
60歳 10,880円 11,738円 12,138円 12,820円 11,852円
70歳 16,166円 18,399円 17,938円 18,376円 16,888円
その他 2年以内の災害以外の保険金は、既払込保険料相当額。 加入は、書類の郵送と保険料のコンビニ支払いでOK。 2年以内の災害以外の保険金は、既払込保険料相当額。災害死亡は病気死亡の 4倍の保険金。契約日から2年経過後は、余命6カ月以内と判断されたら、死亡保険金を受け取れるリビングニーズ特約をつけられる。 2年以内の災害以外の保険金は、主契約(病気死亡部分)の既払込保険料相当額。災害死亡は病気死亡の4倍の保険金。 2年以内の災害以外の保険金は、既払込保険料相当額。災害死亡は病気死亡の4倍の保険金。 85歳以降は、災害保障の割増はなくなる。 2年以内の病死による保険金は、既払保険料相当額。エトナヘイワ生命から 2001年米国の生保グループに入り、社名変更

保険料は2003年2月現在。

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